FLY！

　もうすぐ本番を迎えるというのに、日に日に気持ちが静かになっていく自分がいる。
　かといって、落ち着いているのか言われるとそうでもない。
　不安は募る一方だし、心臓は本番をイメージしてはバクバクしてしまう。
　それにいまだセリフは安定していないし、テンポもいい時と悪い時の差がありすぎる。
　にも関わらず、静かな気持ちを感じてしまうのは、もうすぐ全てが終ってしまう現実をとらえてのことか？
　なんとか死なずに本番を迎えることが出来たら本望。
　今日、やりたかった細かなポイントを修正することが出来てよかった。
　そういえば『神は細部に宿る』という言葉が気に入っている。
　あと、気になるのは緊張感を超えた高みの世界。
　為末大が言っていた。
　そこへ行くためのチケットをなんとか当日までに作り上げなければならない。
　それから虚仮の一念。
　これを胸に秘めて。
　そして、今一度初心に戻ること。
　畠山さんは頑張り屋です。
　田口の演出は率直なのでありがたい。
　とりとめもなくつらつらと。
　そろそろちょっととんできました。